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月下にススキ
台風17号が近畿に接近の30日、初詣以来の奈良桜井市にある
大神神社へ行って詣りました。
さすがに台風の影響で参拝客は少なく、曇り空でひっそりと
した大神神社は20年以上来ていますが、初めての趣で、湿っ
た草木の緑を何度も深呼吸すると、体のつま先から脳に至る
まで毒素が抜けていくような感覚でした。
帰りに鳥居横で写真の煮麺(当然三輪そうめんです)と、こ
れも奈良の名産<柿の葉寿司>のセットを頂き、大満足です!
そのお店の隅にススキと団子が飾ってありました。忘れてい
ました。この日は今年の中秋の名月の日でした。
古来から観月の絶好期とされ、月下にススキを飾り、月見団子と
里芋、枝豆、栗などを盛って、酒宴を張り、詩歌を詠って楽しん
だととされています。
確かに良く観ると団子だけではなく、ススキの前に里芋と立派な
栗も具わっています。
子供の頃でもススキと団子の記憶しか在りませんが、こうしてみ
ると日本の文化は自然との共存が原点で、時には手を合わし祈り
楽しみ、喜び合う日本人の感性の奥深さを感じずには居れません。
Uno
2012年10月2日火曜日